9.29.2008

Muumipeikko、Sanna Annukka、Kalevala、

最近「ムーミン」に夢中です。ムーミンはフィンランド語でMuumipeikkoというのだそうです。今ムーミンの童話を順番に読んでいるところなのですが・・・(読んでいるのは日本語に訳されたものです)日本語だとムーミンはムーミントロールと書かれていて、トロールというのはpeikkoのスウェーデン語です。著者のトーべ・ヤンソンさんは、スウェーデン系フィンランド人なので、原書はスウェーデン語な為、日本語に訳した時、スウェーデン語をそのままカタカナに置き換えてムーミントロールとなったのでしょうか?
あ!トロールといえば、「指輪物語」にも出てきましたっけ? peikkoとか、トロールとか。。。 日本語に訳すと、意味は、魔物? 妖怪?でしょうか? 妖精という意見もありますけれど。。 人間でも河馬でもないことは確かです。
原書のスウェーデン語で読めたらいいのですけれど、フィンランド語を学んでいるのですし、ムーミンワールドやたくさんのムーミングッズがフィンランド発であるのですから、日本語のムーミンシリーズを読んだ後は、フィンランド語でムーミンを読んでみたいなと思っています。

ムーミンの何がいいのかといいますと、いろいろな事件やハプニングがあるのにも関わらず、全体を通してみると、のどかで明るいことと、登場人物がおのおのが個々であることを干渉しすぎるでもなく、適度に自由で、適度な距離感と適度が繋がり具合(?)が、なんとなく心地よいのです。
それと、ムーミンママのお料理の本「Muumimamman Keittokirja」という本も気に入っていて(実際のところ、私は食事制限をしなければいけないので、ほとんどはレシピを読んでは想像して楽しんでいるだけなのですが・・)大好きなオートミールのおかゆHirssipuuroなどは、時々作っています。このお料理の本の表紙の裏側に、

Kaikki hauska on hyvää vatsalle.
"すべての楽しいことは、お腹にいいのですよ"

とあり、なんだかこの言葉を見つめているだけでも、少し幸せな気分になります。

それと、「楽しいムーミン一家」の中に
 
「パンケーキにジャムをのせて食べる人に、悪い人なんているわけがない。話しかけてもだいじょうぶ。」

とあるのですが、これって以前ブログに書いた「かもめ食堂」の映画の中で、サチエが言った言葉、
「ガッチャマンの歌を歌える人に悪い人なんていません。」
と、似ていると思いませんか?
ひょっとして、監督はムーミンすきなのかしら?と思ったりして。。

もうひとつ、
ご縁があったら是非購入したいと思っているヤンソンさんの本に「Kuka lohduttaisi nyytia? (日本語でのタイトルは"さびしがりやのクニット")」というのがあるのですけれど、この本はフィンランド語版、スウェーデン語版、英語版の装丁が美しいとかで、ネットで調べていたところ、ヤンソンさんのイラストの色使いが大いに気に入ってしまった本なのです。(なぜか日本語版は、手触りとかが違うとのことで、後日見比べてみたら・・・驚くことに日本語版のほうな色が抜け落ちている箇所があるのです。え!って思いました。絵本に色の再現はとても大切だと思うのですが・・・。とても残念です。出版社にはもう少し配慮が欲しかったところです。)
ヤンソンさんのこの色づかいの美しさを実際に見たくて、手元に置くならフィンランド語版で・・と思っているのです。(後日購入できました♪その感想はこちら→Kuka lohduttaisi nyytia?

色づかいというと、北欧全般にいえるのですけれど、特にフィンランドのグラフィックや、テキスタイルデザイナーの方の色づかいがとても大好きです。
Keaneというイギリスのグループの2ndアルバムのアートワークを手がけたイギリス人の父とフィンランド人の母を持つイラストレーターのSanna Annukkaのグラフィックデザインも、初めて見たときにすぐに、このグラフィックデザインは、フィンランド人なのでは?と直感的に感じたのです。彼女は現在は、イギリス在住ですが、幼少の頃のフィンランドでの暮らしが、現在のアートワークにもかなり影響を受けているそうです。Sanna Annukkaのアートワーク大好きなのです。

ここまでいろいろ書いてきて、もうひとつフィンランドで大好きなものの存在(実はもっといろいろあるのですが。。)
それは Kalevala です。
Kalevala は フィンランドの叙事詩 です。
大好きと書きましたが、実は未だKalevalaをフィンランド語で読んだことはありません(汗)
日本語に訳された、子供のカレヴァラといわれているKalevalaの入門書的な物語風にしたキルスティ マキネンさんの「カレワラ物語―フィンランドの国民叙事詩」で、断然、いつかフィンランド語でのKalevalaを読みたいと思うようになったのです。前出のSanna AnnukkaもKalevalaの影響をかなり受けていると、インタビューの記事に書かれていました。
Kalevalaの何がいいのか?  うまくは伝えられないのですが、私的には魔術・キリストとか仏教とかじゃなく、自然の神々が出てくること、戦いを魔術合戦で行うことなどなどかな・・・。フィンランドの人達にとっては、このKalevalaは、フィンランド語で書かれた最初の国民的叙事詩であり、心のよりどころ的存在であるみたいだということが、いろいろな本や、ネットで書かれています。はるか遠い東の国に住む日本人の私が読んで、フィンランドの方々と同じ感情にはなれないのでしょうけれど、確かに主人公的存在のヴァイナモイネンなど、かなり魅力的な存在であることは私も感じていて、もっとKalevalaを知って、このフィンランドという国をより身近に感じたいと思うのです。フィンランドの方々の作品に触れる機会があると、なんとなくKalevalaを思い出すのです。

9.12.2008

Missä sinä asut?

Mistä sinä olet?
Olen Japanista.

Mistä kaupungista?
Olen Fukuista

Missä sinä asut?
Asun nyt Japanissa.

Puhun japania, englantia ja vähän suomea.

9.02.2008

Taika sana.

昨日、久しぶりに映画「かもめ食堂」のDVDを観ました。以前観た時はフィンランドのデザイン(イッタラや、marimekko)を楽しんだり、美味しそうなおにぎりや、カツ、鮭など料理にばかり目がいっていたのですけれど、今回は、フィンランドの町並みや、フィンランド語に集中して観ました。
前回観た時はフィンランド語を学びたいと強く思っていなかったので、時々出てくるフィンランド語は全く理解できなかったのですが、今回は少しだけ聴き取れて、理解できる部分があって少しうれしく思いました。

例えば、単純な言葉では"kiitos" "hyvää" "päivää" "kahavi"。
そして、サチエがMarkku Peltola扮する男性から、もっと美味しいコーヒーの入れ方を習うシーンで、
"Onko tuo?" (棚に飾ってある古いコーヒーミルを見ながら質問する時の言葉)
"Mitä?"(コピ・ルアックと言ったことに対して聞き返す時の言葉)
"Taika sana." (おまじないの言葉)
などなどが、聴こえてきました。

taika sanaは、意味がわからなかったのですが、聞こえてきた音を書き取ってから、辞書を引いたみたところ、taika=magic、sana=word とあったので、あぁMagic word(おまじないの言葉)って言っているんだ!って理解できたのです。
 
いやぁ~。正直まだまだフィンランド語を学び始めたばかりなので、理解できない会話のほうが多いのですけれど、少しでも聴き取れる言葉があったことに、感激しています。

※ちなみに、今持っている辞書はBerlitsのFinnish pocket dictionaryという手のひらに収まるほどの、とーっても小さい辞書なのです。購入したときは、当分これで十分だと思っていたのですけれど、単語を調べると載っていなかったりして、もう少し本格的な辞書が欲しいなと思うようになってきました。
でもなかなか見つからないんですよね・・・。