6月14日の朝のマルベリー
(Sweet Mulberry - 西洋の桑の実です)
6月に入ってからほぼ毎朝、マルベリーの収穫を行なっています。
毎年6月は一ヶ月間毎朝の日課となります。
6月中旬のこの時期は、収穫のピークとなります。
マルベリーの果実は淡い緑→赤→黒の順に色が変化していき、黒く熟したら食べ頃です。
黒くなった果実は、生食出来る期間が短いため、躊躇せずどんどん収穫していかないと、すぐに熟し過ぎてしまうのです。
なので、収穫の量が多くても少なくても、とりあえず毎日チェックして、収穫をしています。
今朝収穫したマルベリー
今年は剪定を思いきりし過ぎた為、収穫量は例年の半分ほどです。
それでも今朝の収穫はザル2杯分有りました。
大きな果実は、手の親指ほどの大きさのものもあります。
果実は大きすぎると大味になって甘みが薄くなる、とよく云われますが、我が家のマルベリーに関しては、一概には云えず、大きくてもとても甘かったり、小さくても酸っぱかったり・・・。
生食で食べる場合、当りハズレは賭けみたいなものです。
収穫量が多い場合は、洗って水気をきってすぐにジャムやソースや果実酒にしています。
収穫量が少ない場合は、生食でそのまま食べるか、搾ってジュースにするか、或いは1~2日分を冷蔵庫に保管して、瓶に詰められる量になってから加工します。
冷蔵庫に生のまま保存出来る日数は長くても3日まで・・・。3日以上は生での保存だと味が落ちてしまうので厳しいと思います。ジャムや果実酒に加工する量が収穫できなくて、ある程度確保出来るまで溜めておきたい場合や、忙しくてすぐに加工が出来ない場合などは、収穫して洗ったらすぐに冷凍保存しておくと、鮮度が保てると思います。
今日は、マルベリーのソースをつくりました。
お砂糖をまぶした状態
マルベリーの量に対して約半分くらいのお砂糖を使います。
(※追記:お砂糖は色々試した結果、私は三温糖が一番美味しく感じました。
マルベリーの淡白な甘さと上手く合い、コクが出ます。)
まず用意した砂糖の半分の量をマルベリーにまぶしてしばらくなじませます。
(※追記:お砂糖は色々試した結果、私は三温糖が一番美味しく感じました。
マルベリーの淡白な甘さと上手く合い、コクが出ます。)
まず用意した砂糖の半分の量をマルベリーにまぶしてしばらくなじませます。
30分ほど置いてから、コトコトと火にかけ、途中で残りの砂糖も投入します。
マルベリーが煮詰まり、半分くらいの量になったら(約1時間くらい掛かりました)、最後に絞ったレモン汁(この量だと大さじ1~2杯ほど)を入れて出来上がりです。
熱湯消毒した瓶に詰めて保存します。
瓶に詰めたマルベリー
マルベリーはペクチン含有量が少ないためか、煮詰めてもトロミが出てこないので、出来上がったものはマルベリーのエキス100%のマルベリーソース原液として利用しています。
ヨーグルトに掛けたり、炭酸水やお水で割ったりすると、とても美味しいです。
お味ですが、ソースやジャムに加工した場合、ブルーベリーに似ています。
ソースの色は、ワインレッドで、とても美しい色だと思います。
ラズベリーのような種は無いので、煮詰めた果実も食べやすいです。(ごく僅かに種がある時もありますが、非常に少ないです。)
ヨーグルトにかけたり、炭酸やお水で薄めると、驚くほど鮮やかな色になります。
ところでこのマルベリー、以前ドイツでは「悪魔の実」と呼ばれていて、子供には食べさせなかったそうです。けれど東洋では、根皮は桑白皮と呼ばれ、利尿、鎮咳、消炎などの目的で漢方に処方されている立派な薬草?薬木なのだそうです。根皮や葉のお茶は、高血圧の予防や咳止め、果実酒は滋養、強壮に飲まれるそうです。(出典:愛読書の、小学館「ハーブ・スパイス館」より)
ドクダミに続いてマルベリーも凄い効能があるんですね。
ヨーグルトにかけたり、炭酸やお水で薄めると、驚くほど鮮やかな色になります。
ところでこのマルベリー、以前ドイツでは「悪魔の実」と呼ばれていて、子供には食べさせなかったそうです。けれど東洋では、根皮は桑白皮と呼ばれ、利尿、鎮咳、消炎などの目的で漢方に処方されている立派な薬草?薬木なのだそうです。根皮や葉のお茶は、高血圧の予防や咳止め、果実酒は滋養、強壮に飲まれるそうです。(出典:愛読書の、小学館「ハーブ・スパイス館」より)
ドクダミに続いてマルベリーも凄い効能があるんですね。
6月はドクダミの収穫、マルベリーの収穫、そして後半はセント・ジョーンズワートなどなど、収穫ラッシュが続きます。
仕事をしていた時、毎朝早朝マルベリーの収穫をしてから出勤し、帰宅後、夕食の準備と後片付けが終わって夜の10時頃から、ジャムやソースを作っていた時もありました。
当時は、とても慌ただしくて大変だったのを覚えています。
多い時で一日にジャム瓶10本以上の量の収穫をしてから出勤・・・という日もありました。
毎日の収穫作業に嫌気が差した時もありました。
何故こんな大変な思いをしてまで、毎日毎日収穫しなければいけないんだろう?と、自分がマルベリーを植えたことは棚に上げて、収穫を喜ぶどころか、マルベリーのせいにしたり、自分でストレスを作っていた年もありました。
今思えば、自分の生活でこなせる量を超える収穫量だったのだろうと思います。
だた唯一、自分の功労(ジャムなどを友人が美味しいねと言ってくれたこと)だけが、励みになっていたのだと思います。マルベリーという樹木の事を考えてあげられなくて、マルベリーには申し訳なかったなぁ・・と思います。
だた唯一、自分の功労(ジャムなどを友人が美味しいねと言ってくれたこと)だけが、励みになっていたのだと思います。マルベリーという樹木の事を考えてあげられなくて、マルベリーには申し訳なかったなぁ・・と思います。
今年は退職して、午前中は庭仕事に専念出来るようになったので、ゆっくり楽しみながら収穫出来ています。マルベリーと向きあう事自体が楽しみに思えるようになってきました。
また間引きをして収穫量を調整したり、剪定の方法を学んだりと、自分の能力でこなせる感覚も掴めてきました。ささやかながら幸せだなぁ・・・と感謝できる心の余裕も出てきました。
植物・・・マルベリーやドクダミ、お野菜もそうですけれど、薬草茶や食物として体内に取り入れる事が出来るって事は、つまりは自分の身体をつくるモノを提供してくれているってことで、言うなればその植物のおかげで生かされていて・・・極論を言えば私の体も植物も同じものだってこと。
全てがワンネスの感覚。。。そういう感覚が最近目覚めて来つつあります。
まだまだ、いろいろ体験して失敗したり成功したり、その時々の暮らし方から、いろんな事が学べそうです。
<2014年のマルベリーはこちら(かなり豊作です)>
また間引きをして収穫量を調整したり、剪定の方法を学んだりと、自分の能力でこなせる感覚も掴めてきました。ささやかながら幸せだなぁ・・・と感謝できる心の余裕も出てきました。
植物・・・マルベリーやドクダミ、お野菜もそうですけれど、薬草茶や食物として体内に取り入れる事が出来るって事は、つまりは自分の身体をつくるモノを提供してくれているってことで、言うなればその植物のおかげで生かされていて・・・極論を言えば私の体も植物も同じものだってこと。
全てがワンネスの感覚。。。そういう感覚が最近目覚めて来つつあります。
まだまだ、いろいろ体験して失敗したり成功したり、その時々の暮らし方から、いろんな事が学べそうです。
<2014年のマルベリーはこちら(かなり豊作です)>