6.04.2012

2012年6月の庭

6月に入ると、約1ヶ月間、毎年恒例のマルベリーの収穫に追われます。
2012年6月4日のマルベリー
今年マルベリーはちょっと失敗しました。
昨年強剪定してしまった為、果実が太い枝(というより幹)にかたまって付いてしまったのです。
このマルベリーは本来なら長く垂れる枝の先に果実を着けるのです。
本来なら枝を残したほうが収穫がしやすいのですが、例年長い枝だと果実の重みで枝が地面に着くくらい垂れてしまい見栄えが悪いため、ばっさりと剪定したのです。

しなだれた枝をほとんど落とした為に、今年は果実が幹に着いてしまったのです。
果実が膨らみ始めた後に、枝が勢い良く伸び出してきたので、幹に着いた果実を収穫する時に、枝をかき分けながら行わねばならなくなって、例年よりも収穫が非常にしづらくなってしまったのです。
このことから、マルベリーの選定方法が体験をもって学習できました。
長い枝はばっさり落とさず、何本かしっかりした枝を選んで残すようにしようと思います。
マルベリーは試行錯誤しながら育ててきました。
来年こそは、綺麗な枝ぶりで収穫しやすく仕立てたいなと思います。

そして、後から気づいたこと。
「気」を感じるアンテナを閉じて、樹木の声、植物の声を無視した人間からの視点だけで行動を起こすと、良い結果は得られないってこと。昨年の私はまだまだ「気感」のアンテナ受信が不十分だったってことですね。

その他の6月の植物たちです。
6月は薔薇の美しい月です。
ロサ・ガルカ・オフィキナリス
Rosa gallica officinalis
ロサ・ガリカ・オフィキナリスは、"薬剤師の薔薇"と云われているほど薬効のある薔薇です。
今年この薔薇は今までで一番美しい容姿になりました。
花も葉も全てが美しく感じます。
薔薇の下に咲いているのは、ヒルザキツキミソウです。
ヒルザキツキミソウは一株戴いたものを植えたのですが、今では庭のあちらこちらに広がって、花壇一面に咲いています。

八重のハマナス
庭にはハマナスが4種類あります。
この紅色の花の八重と、白花の一重のハマナス、紅花の一重のハマナス、そして中国のハマナスとも云われている玫瑰(マイカイ)です。玫瑰は薬用植物として漢方の世界では昔から知られ、花びらを乾燥させたお茶は、肌荒れに良いと云われているようです。
ハマナスのローズヒップはとても大きく、直径3cm以上になる場合もあります。
真夏には真っ赤な大きなローズヒップがたくさん出来ます。
生食だと、棗のような味がします。
このハマナスも、今年は虫も全く付かずとても美しく育ってくれています。

一重の白いハマナス

玫瑰(マイカイ)の蕾

薔薇・アンジェラ
今年も綺麗に咲いてくれました。
房状に咲く様はまるでブーケのようです。

ロサ・エグランテリア
(スイート・ブライアー)
スイート・ブライアーは葉の裏から青りんごの香りが漂う薔薇です。雨の日などは側を通るとふわっと林檎の香りがする時があります。花が終わった後には、ローズヒップが膨らみ、晩秋には真っ赤なローズヒップが収穫出来ます。

ハマナスもガリカ・オフィキナリスもスイートブライアーも、ほとんど虫がつかないのですが、アンジェラはアブラムシにやられます。よーく見るとテントウムシの幼虫がアブラムシを食べにきています。

ハニーサックル
ハニーサックルは和名をスイカズラ、または忍冬とも呼ばれているつる性の植物です。
咲き始めは白花ですが、時間が経つにつれ黄色く変色してきます。白花を銀、黄色くなった花を金に例え"金銀花"とも呼ばれていて、いろいろな薬効もあるそうです。
香水のような香りを持ち、横を通る時にふっと香ります。

葉が大変大きく美しいギボウシ

ドクダミもそろそろ収穫しなくちゃ!

6月4日の朝の庭

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