11.24.2014

庭の紅葉、黄葉、落葉

最近体調不良で、家に居る事が多くなっています。
腰痛とか、甲状腺の病気とか。。。でも、無理をせずに少しずつ整えていこうと思います。

家にじっとして居ても、周りの景色の微妙な変化を感じれて、それがちょとした楽しみでもあります。今年我が家の庭の小さな樹木は、例年よりも紅葉や黄葉が色濃く感じられます。
11月2日、前庭のドウダンツツジの垣根が真っ赤になっていました。
私はドウダンツツジが大好きです。
春は真っ白いサクランボのようなスズランのような可愛い花が一斉に咲き、その後新緑の爽やかな葉が一面を活き活きと覆い、そして秋には真っ赤な紅葉。
一年を通して白、緑、赤と艶やかに色彩豊かな表情を見せるドウダンつつじが、日本の四季を身近に感じさせてくれます。

こちらは同じく11月2日に撮影した、北庭のモミジの木に絡まっている自然薯(ジネンジョ)の黄葉です。
モミジを頂いた時に、根元の土の中に多分自然薯のムカゴが混ざっていたらしく、それが発芽して毎年蔓を伸ばしモミジに絡みつきます。時々ムカゴも収穫できます。
この自然薯が朝、まるでモミジの木に電飾を施したように黄色く輝いて見え、あまりの美しさにカメラを取りに走ったのでした。

そして、今朝11月24日。
黄葉した自然薯は全て落葉して、蔓の茎だけがワイヤーのように絡まっています。
代わりに、モミジが黄葉して楽しませてくれています。
このモミジは春、新葉が赤くなるタイプで、秋に「紅葉」じゃなく「黄葉」するタイプです。
北庭の狭い通路のような庭ですが、ここからも秋を堪能できます。

そして前庭のドウダンツツジの垣根の今朝の様子は、
 
ハラハラと落葉して、根元に落ちています。
落ちたばかりだと、紅色が濃く残っていて、リュウノヒゲの緑とドウダンツツジの葉の表の赤と、裏側の白っぽさとで、地面は鮮やかな色彩のキャンパスのようです。
こちらは別の場所のドウダンツツジの垣根ですが、こちら側は朝日も夕日もしっかりと当たる場所だからか、一番早く紅葉して一番早く落葉しました。
落葉した葉も色が褪せてきて、鮮やかさは無くなってきました。

最近は毎日、風に吹かれて玄関先に散らばる葉をかき集めて掃くのが日課になっています。
山中だと、この落葉がそのままその土地の樹木への栄養となって循環していくのだなぁ。。。などと自然のサイクルの事を考えたりしていました。

サイクルといえば、前庭には、冬の間落葉しないボウガシという名の木があります。
このボウガシは、冬が終わりそろそろ春になる頃「春一番」が吹くのと同時期に、冬の間にしっかりと身に着けていた葉を一斉に落とします。その勢いの凄い事!
一枚の葉が8~10cmほどあるので、一斉に落とされると、前庭の苔のほとんどを覆ってしまうので、毎日毎日落葉の葉を拾い集めるのが大変なのです。

何故、この時期に一斉に落とすのかな?と観察してみると、なるほど! 葉を落とすとすぐに柔らかい新葉を芽吹かせる準備に入っているみたいなんですね。
ボウガシは春一番を利用して古い葉を一斉に落として、春の準備に取り掛かるのだと知ってから、何故この時期に春一番が吹くのかも理解できました。
ボウガシが春一番に合わせて、ブルブルと身体(幹や枝)を震わせている様を想像してしまい、あぁ、風が雨が太陽が木々の成長を助けているようで、実は植物がそれを自ら利用しているんだな、凄いなぁ、と感心してしまったのです。

自然って過酷だけれど、だけどそれが「自然」で、人間が自然の恩恵を受けたいと思ったら自然のサイクルを壊さないようにしないといけないのだなと思いました。
昨日NHKで京都大原に住むベニシアさんの番組「猫のしっぽ、かえるの手」の再放送を見ましたが、ベニシアさんとそのご友人が庭の片隅で生ごみやコンフリーの葉などで、コンポストを作っている場面が有りました。循環型の庭って、素敵だなぁと思いながら見ていました。
私も以前は生ゴミ堆肥とかミミズコンポストを作っていたのですが、家の増築で庭を狭くしてしまってから堆肥づくりを怠っていました。
コンフリーも庭で育っているし、落ち葉も沢山ある! そうだ、自分で出来る事からまた少しずつ体調を整えながら始めよう。。。と思いました。

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