その時の次男(T)と、私(F)のやりとりを再現すると・・・
T:「なんか最近、ドリッパーで淹れるとコーヒー酸っぱい気がするんだけれど?」
F:「ミルの掃除してる? 前回挽いたコーヒーの粉がミル内に残っていると、酸化して酸っぱくなったりして?
T:「結構掃除してるつもりだけど?」
F:「ブラシとかで一回、一回挽いた後粉を払っておくといいよ」
T:「そっか。やってみるわ」
っていう感じでメールをやりとりしたんだけれど、そのあと私もなんとなく最近コーヒーが酸っぱく感じるようになってきて、ちゃんとミルの掃除しているのに?と不思議に思うようになってました。
どうも、ミルの掃除のせいではなさそう。。。
それから数日後、つい先日ですが、注文しておいた本が届きました。
「新版 休みの日には、コーヒーを淹れよう。」狩野 知代、藤原 ゆきえ著/出版社: 書肆侃侃房
楽しみにしていた本で、コーヒー豆の話、自分で焙煎する方法、ドリッパーの違いによる淹れ方の違い、アレンジコーヒー、コーヒー点前のすすめ、コーヒー器具の紹介等、楽しく読むことができました。
で、この本でドリッパーのメーカーの違いによって、コーヒーの淹れ方が違うということを知りました。
私は今まで、コーノ式の淹れ方でコーヒーを淹れていらっしゃる中川チエさんの著書「おいしいコーヒーをいれるために」を読んで、その淹れ方を真似ていたのです。
次男にこの本をプレゼントしたので、多分次男もこの淹れ方で淹れているハズ。。。
ところが、私が今使っているドリッパーは、コーノー式ではなく、Melitta(メリタ)のオフホワイト色の陶器製。このメリタのドリッパーでコーノ式の方法---丁寧に丁寧に粉を膨らませながら淹れていたのです。
でも「新版 休みの日には、コーヒーを淹れよう。」の本によると、メリタ式で淹れる場合は、最初粉を蒸らしたら、その後は一気に人数分までお湯を注ぐ方法と書かれていました。
は?? 今まで丁寧に粉がムクムクと膨らんだら、膨らみが沈み落ちる前にお湯を注ぐという方法を数回に分けていたので、メリタ式のその潔い方法に面食らってしまったのです。
そんな大胆な方法で、美味しく淹れれるのかな??
そう思いつつ、今朝、いつものようにいつもの豆(現在はマンデリンを使用)を挽き、いつもの温度のお湯で、メリタのドリッパーを使って、いつもとは違うメリタ式という方法で淹れてみました。
毎朝、挽いた豆で淹れたコーヒーは美味しいと言ってくれていた義父や、主人に感想を訊くと、
「今朝のは、酸っぱくなくてさらっとしていて美味しい。豆変えたの?」という答えが。
私も飲んでみると、酸味が抑えられていて、すっきりとした味わいのコーヒーになっていました。
つまり、コーヒーのドリッパーには、それにあった淹れ方がそれぞれあって、コーノ式にはコーノ式、メリタにはメリタ式で淹れたほうが、美味しくなるのだと、今朝の体験から気づいたのです。
メリタのドリッパーには、メリタのペーパーフィルターが良いのだろうと、メリタのアロマジックフィルターも購入してきました。ペーパーフィルターに細かな穴が開いていて、香りよいコーヒーが淹れれるそうですよ。
メリタのアロマジックフィルター。無数の穴があいていて、これが豊かな香り高いコーヒーを淹れれるそう。
淹れ方によって、あまりに味が違ったので、感動してさっそく次男にメールをいれると
「おれのドリッパーは、コーノ式だけど?」という返事が!!
コーヒーってやっぱり奥が深いです。
メリタ式は、朝の忙しい時に数人分のコーヒーをつくる時には、大変便利だと思いました。
そして、次男のように一人暮らしの人や、じっくりコーヒーを淹れたい時には、コーノ式など、また違ったドリッパーを使うとか、使い分けたり出来るようになれたらいいなぁ。。
まだまだ初心者ですが、少しずつ、コーヒー器具や、淹れ方のことがわかってきて、楽しいです。