No Earthly Connection
Rick Wakeman and The English Rock Ensemble
このCDアルバム"No Earthly Connection(邦題は「神秘への旅路」)"をやっと手にすることが出来ました。
このアルバムをレコード版で衝動買いしたのは約30年くらい前で、アルバムを購入したキッカケが何だったのかは、自分でもよく覚えていないのです。
ただ、異様なくらい湾曲された(フィッシュレンズを通して撮影したような雰囲気)イメージのジャケットがとっても印象的で、且つどの曲もとっても神秘的だったなぁと、ずっと心に残っていました。
このレコードのアルバムはその後手放してしまったのですが、その後も時々思い出し、ずっと気になっていたのですが、アーチスト名もアルバム名も思い出せずにいました。
それがつい最近ふと歌詞の一部"Wake, wake, Look at the sun..."を思い出し、ネット検索してみたところ、(検索途中、wakeではなく本当はwait、wait~だと気づきました。ずっと勘違いしていたのです。) この画像がヒットして、Rick Wakemanの"No Earthly Connection"だったと思い出して、やっと購入することが出来ました。
このRick Wakemanは、YESのキーボードメンバーだったそうで、このアルバムはYESから抜けた後、ソロの時代のモノだそうですが(その後再度YESに戻ったそうです)、その事は全く存じませんでした。只々当時は、神秘的で不思議なアルバムだなぁ・・という印象でした。
上の画像をクリックして拡大画像を見ると曲名が読めると思うのですが、
1.転生
2.転生/PtⅠ:警告
3.転生/PtⅡ:創造者
4.転生/PtⅢ:宇宙人
5.転生/PtⅣ:認識
6.転生/PtⅤ:審判
7.囚人(めしうど)
8.失われた連環
とあって、やっぱり曲名もかなり異質な感じです。
内装にもストーン・ヘッジの写真とかもあったりして。
何故Rickがこんな曲やジャケットを作ったのかというと、(梱包されていた笹川孝司氏の説明によりますと)Rickがフロリダ滞在中に未確認飛行物体・・・所謂UFOを目撃したらしく、それから「未知なるもの」に強く惹かれて、このアルバムが出来上がったそうです。
とにかくRickのシンセサイザーがとっても美しく、非常にクオリティの高いアルバムなのですが・・・聴く人を選ぶというか、好きな人は好きだけれど、苦手な人は受け付けられないと思う、そんなアルバムです。
このアルバには一枚銀紙が付録としてついていて、その銀紙を丸めて、アルバムジャケット表面の中央の地球のところに立てると、それが鏡の役目をして、ジャケットの湾曲しているRickが通常サイズの縦横比に戻り、しかも腕はジャケットでは宇宙を取り囲む球体(多分、これが宇宙を意味しているのだと思う)を包み込むようにしているのですが、ミラー側のほうには腕を天に向けて上げているように映っています。カラフルなキーボードも正しく水平に見えることができますし、今からキーボードを弾こうと手を下ろすところにも見えます。
この技法は、美術ではanamorphose(アナモルフォーズ--歪象)と呼ばれているものだそうです。
この技法は、美術ではanamorphose(アナモルフォーズ--歪象)と呼ばれているものだそうです。
そのままでは正しく見えないものが、ある特別な条件を満たすと正しく見える。
見える世界が全て正しいのではなく、ひょとして見えない世界のほうにも真実があるかもしれない、ということを表現したかったのかも。
このアルバムを作ったRickの意図がこんなところにも顕れていて、なかなか面白いなぁと思いました。
・・・って、本当はどうなんでしょうね?
・・・って、本当はどうなんでしょうね?
昨年までは、ずっと探していたのに、全然検索でヒットしなくて、もうこのアルバムを聴くのは無理かなぁ。。と思っていたのですが、突然歌詞が思い浮かんで、すぐにヒットしてGETすることが出来て、当時を思い出し感無量です。
ふと今思うことなのですが、このアルバム・・・・2003年にはCDとして当時の紙ジャケットのまま販売されていたのですが、2011年の今日まで見つけることが出来ませんでした。
友人にも、「ずっと30年くらい、もう一度手に入れたいアルバムがあるのだけれど、なかなか見つけることができない。」と話していたりしたものです。
それが突然手に入れることができたんです。
必然的に、今だからこそ手に入れることが出来たアルバムのような気もします。
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